誰が、誰を?

技能実習、特定技能ほかさまざまなかたちで来日する人たちと接する場に身を置いていると、日本人諸氏から、

外国人をサポートしたい

という声を聞くことも少なくない。親切心からおっしゃっているのはわかる一方で、違うなぁ、と思うことが9割である。

中長期に渡り日本に住もうと海外から来てくれる人たちにいろいろ教えてあげたい、というお気持ちはわかる。一定の日本語力が必要な場面は多々あるし、その点で手伝えることは確かにある、しかし。日本語に関して一日の長はあるかもしれないが、それ以外に関しては違う、可能性が高い。

相手はさまざまな知識、技術、経験、意思決定力において自分よりシタタカなツワモノだと、まずは想定したほうがいいと私は思う。教エテアゲル上から目線で入ると遠からず、表面的なオモテナシしかできていないことに気付かされる、気付いたらまだマシなほうで・・・そんな光景をたくさん見てきた。ゆえに自戒を込めて。[こでら]