万博ヤード。各国ブース集合型のコモンズという館がいくつかある。予約なしで次々覗ける気軽さもあって、案外ハマる。小さいブースでも概ねお国の方がいて、日本人スタッフがサポートしている。日本人スタッフは、それぞれの国について主な特徴を学んで知っている、言語がわかる、現地での仕事や生活・旅行体験があって精通している、といった方々が就いているようだ。サポートじゃなくてメインかと見まがうほどに、日本人スタッフの大半がやる気ありまくり、せっせとガイドしてくれる、あぁ日本人。そういった勤勉なタイプしかそもそも応募しないし務まらない役割かもしれないが。
一方、根っからの陽キャ、あるいは持続可能な陽キャ体質の人が、世界には存在する、と思う。日本にも存在する、とは思わない。わが国では一時的な症状に限られる。陽キャを標準装備した日本人を、私は知らない。が、海外では遭遇するし、コモンズにもいる、たとえばベナン。ドコニ有リマスカ? 知ラナイデスカ? 勉強シマショウ! 正面突破の明るさ、土足で踏み込んでくる大胆さ、ためらいなく吹っ切れる斬新さ。そういうヒトに接したとき、この上ない快感が生まれる。自分もそうありたい、憧れは確実に存在する。が、悲しきかな。予習して次こそは陽キャに振る舞うぞ・・・またの機会に備えようとする、私は日本人に違いない。
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タイパビリオンは内も外も来場者に歌わせる踊らせる、快感が生まれるスタイル。だけれども何かしら相通じるものを感じずにはいられない。喜楽の根底に哀愁が漂っている、気がする。陽キャとは実は、特異な例外で、刹那的で、出会い頭の憧れではなかろうか。日本含むアジアのみならず、オセアニアもアフリカも、ヨーロッパもアメリカも。